出だしから辛辣な事を書くが、このスマートサウンドノベルという方式を取るのはやめた方が良い。9時間9人9の扉は完全にゲーム部分が死んでいて買うにも値しないものとなっていたし、チュンソフトは迷走している気がしてならない。
他の方も指摘されているように「かまいたちの夜」でおなじみだった人物のシルエットもなく、テキスト表示が手抜きとしか思えないせいで良さが台無しになっている。Web小説を読んでいると考えれば、若い人には馴染み深いかもしれないが…
わざわざテキストをスクロールしなくてはならず、そのせいでSEとのズレが生じるのは致命的ではないのか?また先に書いたように人物のシルエットが無いせいで登場人物の人となりがわかりづらく、描写がつまらないものとなっている。
削られたシナリオや選択肢も多く、システム面も不親切。何故このような仕様にしたのか疑問。SFC版やPS版をやった事があるので補間しつつ違いを楽しめるが、それにしても酷い出来である。
背景の撮り直しとBGMやSEの再録は良いが、褒められるのは、それくらい。
せっかく背景を撮り直しているのにテキストにそぐわない場面もあり、手抜き感がある。テキストを消して背景だけ見られないのは、今時あり得ないだろう。
再度書くが、スマートサウンドノベルという方式をやめてゲームとしての体裁を保って頂きたい。作品に対する愛情を感じられない改変は、するべきではないだろう。良い部分が無くなるのなら、ベタ移植の方が良いくらいだ。本当に勿体ない。
結果 about かまいたちの夜 Smart Sound Novel, v1.1.2